FreeBSD の勧め

私が初めて FreeBSD を触ったのは FreeBSD 2.0 からだ。wiki を見ると FreeBSD 2.0 のリリースは1994年11月22日となっているのでもう30年弱のお付き合いとなる。Linux と言うチョイスも有ったのだが、現在と同様に多数のディストリビューターがありそれに迷うのを避けたのと、Unix の正統派 BSD like のオープンソースな事がポッと出の Linux に比べてこちらを選ぶのが通と言う思い込みがあった。当時勤めていた会社には 64kbps の専用線が引かれていたのだが(64kbps でも月10万円近くしていた様に記憶している) FreeBSD をダウンロードするのに一晩かかった事を覚えている。右も左も分からないままメールサーバーを立ち上げ、会社のドメインを取って運用したのだが大変苦労した。それ以降 Linux に1−2年浮気した以外は FreeBSD で自分のサーバーを運用している。その頃は Linux と FreeBSD はライバル関係と言っても語弊はなかったのだが、最近の調査結果 を見ると、Web サーバーにおいて Unix が80%余りだが、FreeBSD のシェアは 0.2% と余りに寂しい状況だ。対して Linux は 37% と比較するのもおこがましいのが現実である。とは言うものの、Apple の Mac OS は FreeBSD を土台に作られていたり、Sony PS シリーズ、Yahoo のメインサーバー、さくらインターネットのレンタルサーバーなども FreeBSD だったりして決して Linux に劣ることのない性能を持っている。そんな FreeBSD の魅力を私の視線から述べるとすると

  • 保守的だが高負荷時にも安定した動作性能
  • ports 管理による柔軟なアプリ管理
  • カーネルと OS 全体が一体となって開発されている(極端に言うと Linux はカーネルに各ディストリビューターが勝手に機能を付け加えて OS として成立させている)

あたりだろうか。uptime が3000日を超えている FreeBSD を見た事があるが、実際30年近く FreeBSD を触ってきた感想として少々手荒な事をしても FreeBSD は安定した動作が期待できる信頼感がある。ソースからコンパイルする port によるアプリ管理は細かいオプション制御が出来て私は重宝している。ただ、 FreeBSD は GUI 周りの整備が Linux に比べると差がある様に見える。単なる CUI 制御のサーバー性能比較では Linux に劣らぬどころか一部は優っていると思うのだが、やはり GUI でポチポチやれるのは一般受けが良いんだろうと想像している。まぁ、私の推察が正しいのかどうかは置いておいて、現実はシェア的には Linux の圧倒的勝利と行っても良いだろう。でも、世の中必ずニッチな勢力に目を向けてくれる人もいる。そこのあなた、一度 FreeBSD を触ってみませんか? Linux との文化の違いを垣間見るだけでも結構面白いですよ。と、つぶやいてみますw。ではでは

コメント

タイトルとURLをコピーしました